【寿命が伸びる!?】室温が活動に与える影響

病気
この記事は約5分で読めます。
スポンサーリンク

室温を高くすると人間の活動量は増える

断熱改修をした前後の活動量を調べた結果、断熱改修によって人が活動する領域の室内温度を高めたところ、コタツや脱衣所などに暖房器具を使わなくなった時期において、一日平均で見てみると65歳未満の男性では約23分、65歳以上ではなんと35分も増加しました。女性についても同様に増加しており、65歳未満では約27分、65歳以上でも約34分とこちらも目に見えて増加しています。

ただこれだけでは断熱改修前はどの程度の活動量だったのかイマイチ見えてこないと思います。脱衣所の最低室温が平均して+1.8℃〜2.2℃程度の上昇があれば人の活動量が増えると調査結果で明らかになりました。

65歳未満の男性65歳以上の男性65歳未満の女性65歳以上の男性
断熱改修(前)86.2分147.5分193.1分248.6分
断熱改修(後)109分
(+22.8分
182.2分
(+34.7分
220.1分
(+27分
282.5分
(+33.9分

上の表は断熱改修前と後の活動量の変化を表しています。

分析の結果、在宅1時間当たりの住宅内での軽強度以上の活動時間変化量は男性でコタツが不要になった時期で+1.59分延び、脱衣所の暖房がいらなくなった時期には+1.71分も延びた計算になります。では女性はどうなのか?女性では、脱衣所の暖房が不要になった時期には、+2.73分、脱衣所の暖房が必要になってくる時期にも+1.71分増えています。つまり、限定的と言えど人が活動する場所が暖かくなれば自然と運動量は増えるのです

ただし、これは春から夏にかけての調査ですので、真冬の寒い時期ではまた違った結果になると思われます。が、ここまでの調査結果から見ていくと、どうやら調査場所と時期を変えてもプラスの結果になるのではないかと予想できそうです。

スポンサーリンク

健康=活動量

日常の身体活動量を増やすことで、メタボリックシンドロームを含めた循環器疾患・糖尿病・がんといった生活習慣病の発症及びこれらを原因として死亡に至るリスクや、加齢に伴う生活機能低下(ロコモティブシンドローム )のリスクを下げられます。ロコモティブシンドロームについては後述します。

日常生活の活動量の中には、もちろん毎日の家事や仕事も含まれます。この日々の活動に加えて運動習慣を合わせると効果はさらに高まります。では具体的にどういう効果があるのか?

  • メンタルヘルスの予防
  • ストレッチや筋力トレーニングと合わせることで、腰痛やひざ痛の改善
  • 安静時の3.0〜5.9倍ほど(ウォーキングやジョギングとか)の強度で行うことで、風邪にかかるリスクが減る

若いうちは多少活動量が減っても、仕事や趣味、スポーツの活動で補えるのですが、高齢になるとそうはいきません。。例えば若いうちは多少無理して動いても疲れはすぐに回復しますし、俊敏に動口ことだって可能です。でも年を重ねると思ったように体が動かなくなったり、疲れも中々回復しませんよね?日中の活動量が低下すると人は肥満になったり、生活習慣病になったりして将来的に命の危険に晒されるわけです。

スポンサーリンク

活動量の低下は世界の死因第4位

室内での活動量を増やすことが健康につながります。

WHOが定めている健康のための身体活動勧告では、高血圧、喫煙、糖尿病、身体活動不足を全世界に死亡に関する危険因子の第4位に位置付けています。現に平成24年に国際的な医学誌であるTheLancetにおいて、世界の死亡者数の9.4%は身体活動不足が原因であって、その影響力の大きさは喫煙や肥満にも匹敵すると結論づけています。そのぐらい活動量は重要だからこそ、住宅室温と人の活動量を調べたのですね。…と、前置きはこの辺にして次に進みましょう。

以下に活動量を増やす意義を書いてみようと思います。

活動量を増やす意義とは?
  1. 1日の生活のなかで歩く回数を増やす。
  2. 運動習慣をつける
  3. ロコモティブシンドローム、認知症のリスクを下げることができる。

ロコモティブシンドロームって?

加齢に伴う生活機能低下のことであり年齢に伴う体の衰えと捉えてもらえればいいかと思います。具体的にいうと「将来的に運動器の障害により介護が必要になる状態」のことを言います。

運動は健康に良いという話は昔からよく聞きますよね?では、どのくらいの活動量と運動量があれば健康的でいられるんでしょう?

18歳から64歳までの身体活動量の基準を以下に書いてみます。

歩行またはそれと同等レベルの活動を毎日60分行う。

たったのこれだけです。これにはちゃんと根拠があります。

システマティクレビューで採択された33論文について3メッツ以上の身体活動量と生活習慣病等及び生活機能低下のリスク低減との関係をメタ解析した結果によると、少なくとも 6.6 メッツ・時/週の身体活動量があれば、最も身体活動量が少ない群と比較してリスクは 14%低く、さらに日本人を対象にした3論文に限定してメタ解析(複数の研究結果を統合しより高度な分析を行うこと)を行ったところ、日本人の身体活動量の平均は15〜20メッツ・時/週であり、この活動量ではロコモティブシンドロームの低減には繋がらなかったそうです。しかし、この数値が22.5メッツ・時/週を超えた者にはロコモティブシンドロームのリスクが低かったそうです。

でもここまで聞いて、メッツってなんぞや!?と思われたことでしょう。

メッツ・時とは運動強度の指数であるメッツに運動時間を乗じたもの。

メッツとは身体活動でエネルギー消費量を座位安静時代謝量(酸素摂取量を約3.5kg分に相当)で除外したもの。

まー正直わからなくてもイイです。

で、重要なのはここからです。具体的に1日で必要な活動量をわかりやすく歩数で例えてみると、20歳以上の男性で平均して1日9000歩、女性でも1日8500歩ほどの活動量と運動強度が必要になります。

ちなみに補足として、日常の生活の中での活動をメッツで表すと次のようになります。まーこれも覚えなくてもイイです。けど何か運動をする目安になると思うので念のため書いておきます。

  • 普通歩行(3.0メッツ)
  • 犬の散歩をする(3.0メッツ)
  • 掃除をする(3.3メッツ)
  • 自転車に乗る(3.5〜6.8メッツ)
  • 早歩きで歩く(4.3〜5.0メッツ)
スポンサーリンク

まとめ

・活動量が減るとそれだけ命の危険性が出てくる。

・住居内の温度が上昇すると人の活動量は増えて健康になる。

・人は動かないとそれだけ生活習慣病に罹患する確率が高くなる。活動量の低下→肥満→糖尿病・高血圧になる→心筋梗塞。この流れは重要なので覚えておいてください。

タイトルとURLをコピーしました