こういう症状が現れたら”高次脳機能障害”かも?【脳卒中経験者は注意】

危険な病気
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どーもだいです。

最近、家づくりに関する話よりも医療系の情報発信の方が需要があるみたいなので今日も得意の(?)病気に関する話をしていきます。

脳卒中後に起こりやすい機能障害についての解説です。ちょっと専門的な言葉が並ぶので解説しながら進めていきたいと思います。

では参ります^^

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高次脳機能障害ってナニ?

高次脳機能障害は、脳の外傷や脳疾患(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)、認知症による脳機能の低下によって起こる認知機能の障害のことです。

これの何がマズいかって

ここで言う認知機能とは、世間一般的に言われている物事をはっきり捉える能力のことではなく、記憶、思考、理解、計算、学習、言語、判断などの知的な能力を指す言葉だからです。

高次脳機能障害によって、これらの機能が部分的にあるいはほぼ全てが障害されてしまったら、日常生活送れると思いますか??

僕の仕事柄、高次脳機能障害や認知症の患者さん方を誰よりも多くみてきましたが、実際彼らの行き着く先のほとんどがグループホームなどの施設です

そして残念ことに、運が悪ければ一度の脳卒中が高次脳機能障害を引き起こしてしまいますし、例えその時は大丈夫であっても、年齢を重ねると共に高次脳機能障害のリスクが増えていきます。

「そんな人生いやだ!」と思っても、残念ながら感情が追いついてこないのも現実だと思います。

そこで、「高次脳機能障害って何なの?」「どういう特徴があるの?」それらを解説して、少しでも皆さんの意識の中に刷り込めたら僕の勝ちかな〜(笑)という思いを込めて解説していきたいと思います。

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高次脳機能障害の種類と特徴

大まかな特徴について以下のリストからどうぞ

種類障害部位特徴
注意障害前頭前野周囲の人や現実に関心を示さなくなります。思考力・判断力・集中力が低下する。
遂行機能障害前頭前野自分の行動の分析、評価が困難になるので仕事上のミスが多くなる。
失認側頭葉〜後頭葉意識や知能に問題がなくても触れたりした対象を認識できなくなります。
記憶障害海馬新しい事が覚えられない発症以前に記憶していたことが思い出せない
失行頭頂葉運動機能や意識は正常でも動作ができない。

抽象的ですいません。以下からはさらに深掘りしてわかりやすく解説していきます。

失語症

言語中枢領域

失語症については以前、TIAの記事でも紹介しています。

失語症は前頭葉にあるブローカー野と側頭葉にあるウェルニッケ野が障害されることで起こる、言語障害です。これらの言語中枢が障害されると、言葉を正しく話す・理解する・読む・書くなどの能力が困難になります。

✅ブローカー失語・・言葉が発せなくなるタイプの失語

✅ウェルニッケ失語・・言葉話せるが、会話として成立しないタイプの失語

失語症の原因疾患で最も多いのは脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血です。あくまで僕の経験則ですが、高次脳機能障害で失語症を発症することよりも脳疾患で発症するケースが多いように感じます。

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失行しっこうと失認しつにんとは?

失行とは行動の障害、失認は認識の障害と思ってくれれば大丈夫です。

失行の種類について解説するよー

実際、高次脳機能障害や認知症の患者は、失行と失認を伴うことがほとんどです。運動機能や知能には問題がなくても今までの学習で培ってきた行動や行為が正しく行えなくなることを失行と呼びます。

特に入院している患者さんには以下のような症状がよくみられます。

  • ✅上下を間違えて着ようとしたり、袖や襟の判別ができなくなる
  • ✅箸やスプーンを使う目的がわからない
  • ✅物の形や形状がわからない
  • ✅体幹・足運びがスムーズに動かせなくなる

他にもあるんですがパッと思いつくのはこの辺です。これらの専門的な知識と障害部位について解説していきます。

観念性失行かんねんせいしっこう

使い慣れていた私物や道具を認識することはできても、複合的に考えて目的に沿った使い方ができない障害を観念性失行と言います。

例えば

ローソクに火をつける場合ライターやマッチを手に持っても何に使う物なのか判断ができない、食事に使う箸やスプーンを手に持つことはできても、グルグル回したり、持ったまま硬直してしまう

高次脳機能障害の代表的とも呼べる障害の一つなので、観念失行を契機にあらゆる障害が現れてくることもあります

この部位がダメージを受けると障害が起きやすいです👇

両側大脳半球の位置

肢節運動失行しせつうんどうしっこう

【特徴】腕や足、顔を向ける、体幹の位置を直す、などの細かな動作をスムーズに動かせなくなる障害のことを言います。運動前野や感覚連合野が障害されることで起こりやすくなります。

構成障害こうせいしょうがい

物の形状や構造を正しく把握できず書棚の整理や後片付けの整理整頓が困難になる障害です。

認知症検査の一つに時計描写テストや立体模写テストというものがあります。

これは認知機能や空間認識能力などの脳機能がどの程度保持されているのかを把握するために、よく行われたりするのですが、その検査で障害の有無を判別できます。

立方体模写テストでは、頭頂葉の萎縮や損傷がある人では構成能力に問題を抱える場合が多いので図形を正しく描けません。

立体模写テスト

着衣失行ちゃくいしっこう

習慣的な脱着衣動作の困難を認める障害です。

【特徴】例えばズボンを羽織ったり、上着を履こうとしたり、袖口から頭を出そうとしたり、などの行動がみられます。また、脱衣自体ができなかったり、脱ごうとしても脱げなくて困っている、といった様子もみられます。

これが着衣失行です。

この障害は頭頂葉と言う部位が障害されて起こります。

頭頂葉の場所

失認について

失認の種類には、視覚失認・相貌失認・聴覚失認・触覚失認・半側空間無視・身体失認がある

半側空間無視はんそくくうかんむし

【特徴】半側空間無視とは、頭頂葉が障害されることによって起こる視覚・聴覚・触覚などへの刺激に反応や注意が向かなくなる障害のことです。ですから目が見えなくなる訳ではありません。

まるで視野の一部がモザイクでもかかっているかのように無視してしまう障害が半側空間無視です。

ちょっと言葉だけでは伝わりにくいので、いつもの如く画像で説明します(>人<;)

半側空間無視患者の見え方

モザイクがかって見える訳ではありませんが、半側空間無視患者は視界の端が意識しないと見えづらいという表現をよくされます。

この程度?と思われるかも知れませんが、この差が生活そのものを一変させてしまうのがこの障害の怖いところです。

例えば、車の運転では咄嗟の行動が取りづらくなりますし、普段の生活でも障害物や人にぶつかってしまう可能性も高くなり、思わぬ事件・事故の確率が上ってしまいます。また、段差にも躓きやすくなるので、健常者に比べて骨折や外傷のリスクも高いのも半側空間無視患者の特徴でもあります。

このように、日常生活そのものが危険な場所へと変わってしまいます。

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最後に

ここまで読んでくれてありがとうございます(^○^)お疲れ様です・・・。

病気のことを知ると健康に気をつけたくなったんじゃありませんか?なったよね?なったはずだよね?

高次脳機能障害を発症すると誰かの手助けなしに生活することが困難になるので、趣味や仕事、家族サービス、家事育児が現実的に難しくなってしまいます。

そうはなりたくないでしょう??

高次脳機能障害は脳卒中が1番のリスク要因ですが、頭部外傷や脳に強い衝撃が加わることでも起こり得ます。

今のところ高次脳機能障害を防ぐ対策は、脳卒中を起こさないこと、これがベターでありベストです!

僕のブログでは、このように病気について発信していくブログなので「もっと病気について知りたい」「健康を意識したい」というような人にオススメのブログです^ ^

おわり

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