どうもだいです。
僕は過去に、脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病、高血圧などの病気について定期的に話題を提供しています。タイトルの通り、おそらく日本人のほとんどの人が知らないであろうエボラ出血熱について詳しく解説していきたいと思います。
では早速参ります
エボラ出血熱ってな〜に??
エボラ出血熱は1976年、コンゴ民主共和国にあるエボラ川流域で初めて見つかったエボラウイルスによる感染症です。エボラウイルスは細長い形をしたRNAウイルスです。
RNAウイルス・・核酸とも呼ばれ、細胞やウイルスが増殖するための遺伝情報のこと。
体内に侵入したエボラウイルスは免疫細胞のうち、マクロファージと樹状細胞に感染します。感染した細胞から大量のサイトカインという免疫物質が分泌される結果、全身の臓器に炎症反応が起こり、出血しやすくなる多臓器不全を伴うウイルス性の感染症です。
多臓器不全・・全身の臓器が機能しなくなる状態、生命維持に臓器が機能しなくなるので死に至るケースが多い
エボラ出血熱の特徴

一番特徴的なのは致死率の高さです。致死率とは、感染症や病気に罹患し、治療の会も虚しく死亡してしまう確率のことを言います。
エボラウイルスウの型は5種発見されており、種類によって致死率が異なります
国境なき医師団より
おおよそインフルエンザウイルスの1年間の感染者数は、約200万人と言われていて、そのうち約1000人が亡くなっています。
しかし、エボラ出血熱の致死率はインフルエンザの年間死亡者数を大きく上回る、致死率40〜90%です。
ただ、感染場所がコンゴ共和国周辺や貧しい地域という特性上、医療物資や優秀な医師団、専門的な治療を受けられる場所が少ない、という環境が致死率を高めている原因だと思います。おそらく日本を含む先進国で感染が確認された場合は、もう少し致死率は下がると思われますが・・どうでしょうかね?
僕が知る限り、絶対に感染してはダメな感染症ナンバー2の座を今も死守しています。(ナンバーワンは狂犬病で致死率100%のトンデモ感染症です)
エボラの流行時期と感染経路

エボラ出血熱は、コウモリから人に感染することから始まり、その後人から人へ感染拡大していきます。このときエボラウイルスは感染者の唾液・血液・糞や吐物・分泌物から人の手や口を介して感染していきますので、家族や医療関係者などの身近な人たちが濃厚接触者になってしまいます。
感染予防のためにも、手洗い・うがい・マスクや防護服の着用は必須です。
ですから、主な感染経路は接触感染です。感染者の唾液や分泌物も原因なので飛沫感染の危険もあります。ちなみに空気感染はしませんが、血液を介しての感染では100%の確率で感染することが確定しています。
もし日常生活で血液感染するとしたら、こんな事態が想定されます
・感染者の血液が、腕や足にできた傷に付着する → 普通にありえる
・エボラウイルスに感染した者に噛まれる → リアルバイオハザード
・エボラウイルス患者に使用した注射針で刺される(針刺し事故)→ 殺人事件確定
インフルエンザとは違い、季節的な流行を起こす感染症ではないです。ただし、コンゴ民主共和国や南アフリカ地方を中心に数年に一度、大規模なアウトブレイクが引き起こされています。
エボラ出血熱の症状
潜伏期間・・1〜2週間
症状・・高熱・全身衰弱・頭痛・筋肉痛などのインフルエンザと似たような症状を辿りますが、進行すると吐血・下血・皮下出血、複数の臓器からの出血、多臓器不全を引き起こします。
現在わかっている治療方法や予防策
現在の医学では、治療法やワクチンはありません。ですから感染してしまうとほぼアウトです。
確立されているわけではないですが、一応、エボラウイルスから回復した人の血清の点滴が有効と考えられています。エボラウイルスに対する中和抗体を利用して、エボラウイルスの増殖を抑えることができます。
中和抗体・・病原性を抑える作用のある抗体のこと
エボラワクチンの開発は今も進んでいます。
2015年感染者が多かったギニアで、対象者6000人に対してワクチンrVSV-ZEBOVを接種させたところ感染者はゼロに抑えたこめたらしいのですが、重大な副作用があって頓挫❌
そして2019年には東大グループがエボラウイルスの遺伝子を操作して増殖力を失わせた新型ワクチンを開発し治験段階まで進んでいるようです。
ワクチンや治療薬の開発は順調そうですので心配しなくても良さそうに見えますが、正式に認可が下りて我々の元に届くまでは時間がかかりそうです。
日本での感染はありえるのか?

現在、日本でエボラ出血熱の感染が報告された事例はありません。しかし、新型コロナウイルスのパンデミックや地球温暖化による異常気象が相次いで起こっている状況なので、今後日本での感染が報告されてもおかしくないんじゃないかと個人的には考えています。
今回の新型コロナウイルスの教訓を活かして、手洗いやマスクの着用、感染地域への渡航へ極力避けることを徹底していけば、例えエボラウイルス感染者が日本に入ってきても、世界規模での感染爆発とはならないのではないでしょうか??
まー結局は、神のみぞ知る、ですかね^ ^
おわり