新型コロナウイルスは【未知の病気じゃない】

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新型コロナウイルスってどんな病気?

新型コロナウイルスから身を守るためには?

病院ではどういう治療するの?

インフルエンザとどっちが怖い?何でこんなに騒がれてるの?

こういった疑問に看護師である私が解説していこうと思います。

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新型コロナウイルスってどういう病気?

わかりやすく言うと、コロナウイルスという風邪の原因になるウイルスが何らかの原因で突然変異し人を襲う病気のことです。なぜ新型と言う表現をしているのかと言いますとコロナウイルスの感染はこれが初めてと言うわけではなく、中東呼吸器症候群(通称:MERS)、重症呼吸器症候群(通称:SERS)と言う病気もコロナウイルスが変異したために引き起こされました。もともとコロナウイルスは変異しやすいことでも有名なので、今回の新型コロナウイルスによる感染拡大はある意味「避けては通れない、いつ起きてもおかしくなかった病気」であったと言えます。

今現在確認されている症状について列記します。

新型コロナの症状と割合

・発熱(72%)

・咳(47%)

・重篤な肺炎(10%)

・下痢(5%)

・無症状(12%)

ご覧の通り、発熱と咳が主な症状でそれ以外の症状は確認されていません。もしくは新型コロナウイルスとの関係性がわかっておらず公表していないだけかも知れませんが・・。とにかく、これだけを見れば、ただの風邪と思われても仕方がないかも知れませんね。間違いなくこの中で怖いのは【重篤な肺炎】と【無症状】という項目でしょう。

一般の風邪であっても抵抗力の弱っている人はウイルスや細菌から肺炎を起こすことは珍しくないです。ただ、それでも重症化まで至る例は稀ですし、たとえ重症化したとしても治療次第で完治しています。ただ、基本的に【糖尿病や高血圧】【心臓や肺の病気を治療している人】【高齢者】この3つに当てはまる人に関しては、新型コロナウイルスに関わらず、一度の肺炎が命取りになりかねないことは覚えておいて欲しいです。

感染拡大を引き起こしている原因

そして、今回の新型コロナウイルスによるパンデミックを引き起こしている1番の理由が無症状にあると思っています。。

何かしらの症状として反応があれば、病院で診てもらったり用事があっても自宅療養する場合が多いのに、無症状であるということは”自分が感染している”ことに気がつけないので無意識にウイルスをばらまいてしまいます。これが世界各地で感染者を多く出している原因の一つです。

なので、【予防すること】と【相手に感染させないこと】この2つが重要になってきます。

感染しやすい人の特徴

一般人だけではなく、お笑いタレントの志村けんさんやミランのレジェンドで元サッカー選手のマルディーニ選手、俳優のトムハンクスも新型コロナウイルスに感染しています。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200325-00000505-sanspo-ent

有名人だからといって感染しやすいのではなく、抵抗力や免疫力が弱まっているから感染しやすいのです。

感染経路は咳とクシャミ

現在判明している感染経路は、【接触感染】【飛沫感染】の2つです。接触感染は、手や顔についたウイルスが喉や鼻を通して感染してしまう方法で、飛沫感染は、相手が咳・クシャミをしたときに吐き出されたウイルスを吸い込む、もしくは直接口に入ることで感染してしまうことを言います。よく、飛沫感染と空気感染をごちゃ混ぜにして考えてしまう人がいるのですが、二つは完全に別物なのでご注意を!

空気感染は空気中に漂っているウイルスや細菌を吸い込んで発症する感染方法です。つまり、空気というどこにでもあるものの中に病原ウイルスが潜んでいるので、下手をしたら家の中にいても感染するリスクがあると言えます。ですが、飛沫感染はクシャミや咳と一緒に排出されたウイルスを直接吸い込んだり、または口から侵入することで起こります。

ここだけを聞くと「感染者と向かい合って話さなければ移らないんじゃ」と思われるかも知れません。

ところがどっこいそう単純なものでもありません。

先ほども申し上げた通り、新型コロナは飛沫感染と接触感染の2種類があります。このうち飛沫に注意して手や顔を洗っても、もしかしたら髪や衣服にも付着しているかも知れませんよね?その場合は手洗いや洗顔できれいに落としても、衣服についたウイルスを手で触って、その手で鼻を噛んだり、口を拭ったりすると接触感染の出来上がりです。

意外とあまり注意を向けない箇所だと思うので、ここを忘れてしまうと手洗いも無駄になってしまいます。

服を含めて体全身をきれいにすることがコロナウイルス感染から身を守る方法!!

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感染予防

感染予防は【エタノール】や【石鹸】がオススメです。

その理由を解説してみますが、「ウイルスってどういう過程で増えていくの?」というのを説明していくので、もしかしたら頭が痛くなるかも知れません😭

感染者の体内に入ったウイルス粒子は細胞の周りに溶け込み、細胞表面に付着して細胞の中へと侵入していきます。ウイルスは、自分で増殖できないので、細胞に侵入して自分たちのコピーを次から次へと作っていきます。ウイルス遺伝子のコピーとウイルスタンパク質のコピーが作られて、細胞内の小胞体という袋の中に、沢山のウイルス粒子が出来てきます。ウイルス粒子が詰まった小胞体は細胞の表面に移動し細胞膜とくっつき、小胞体の中にいたウイルス粒子は細胞の周りの体液へと放出されます。このときウイルスは、細胞膜と同じ脂質の膜を被っているのですが、実はこの膜は脂質を溶かすエタノールや石鹸で簡単に壊されてしまいます。

これらが、ウイルスの感染予防で手洗いが大切と言われている理由です。

ちなみにエタノールは、市販で売られている消毒用アルコールに、石鹸が煩わしければハンドソープでも可です

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空気感染はする?しない?

空気感染の可能性はほぼないと考えられています。

新型コロナウイルスの場合、少数のウイルス粒子が体外で長時間感染力を保つためには、感染細胞のかけらも必要であることがわかっています。わかりやすく言えば、小さな飛沫だと感染力を保ちにくいのです。さらに、たった一つのウイルスが体の中に入ってきたからといって感染が成立するものでもありません。要は、ある程度まとまった量のウイルスが必要なんですね。以上のことから、新型コロナウイルスは空気感染に不向きな感染症であることが言えると思います。

一応深く掘り下げてみたいと思います。

空気感染の代表的な病気である麻疹はしかを例にして考えてみることにします。

麻疹ウイルスは、飛沫核の状態になっても1〜2時間ぐらいは感染力を保つと言われています。しかも、一つの感染細胞から出てくるウイルス粒子の数も非常に多いので、感染に必要なウイルスの数が少なくても、少数のウイルス粒子を吸い込んだだけで感染することもありえるのです。

感染の有無を確かめる

まず、自覚症状の有無がカギになってきます。例えば37.5℃以上の発熱が3〜4日続いていたり、熱はなくても咳や体のだるさがあったり、などです。そのほかにも色々ありますが・・。

まず感染したかどうかを調べるためには、【採血検査】と【レントゲン・CT検査】をして肺炎なのか、他の病気が関係しているのかを調べます。もし肺炎と診断を受けた場合には、直ちにもう一度採血をして核酸増幅法(PCR法)を行い、新型コロナかどうかを判別します。検査結果は、おおよそ1日で出ます。ただし、病院に受診し海外の渡航歴や濃厚接触者としての疑いがある場合は、保健所を通して検査を行うかどうかを相談することになると思います。

※PCR法って何?

増やしたい遺伝子のDNA配列にくっつくことができる短いDNA(プライマー)を用意し、酵素の働きと温度を上げ下げすることで、目的の遺伝子を増やす方法です。増えたDNAを染め出す特殊な装置に入れる事で、増えた遺伝子を目で確認する事ができます。検体の中に増やしたい遺伝子があれば増えて目で確認することができ“陽性”と判定されます。しかし、検体の中に遺伝子がなければ増えないので、目で確認することはできず、 “陰性”と判定されます。

日本微生物研究所より

どうして騒がれているのか?

結論から言うと、治療法が確率されていないためです。先ほども申し上げた通り、コロナウイルスはとても変異しやすい病気です。変異し易ければ、それだけワクチンの開発や研究は難しくなりますし、治療方法が確立されていない感染症が拡がれば危険ですよね。だから、ここまで騒がれるわけです。

でも、何もわかっていない病気というわけではないのです。人に感染するリスクのあるコロナウイルスは、今回の新型コロナを含めて7種類見つかっています。そのうち4種類が風邪の原因となるウイルスで、残りの3種類は冒頭でも軽〜く話したSARSとMARS、今回の新型ウイルス(COVIDー19)です。コロナウイルスが細胞内で増える仕組みはすでに解明されていて、今回の新型コロナウイルスも基本的には同じだと考えられています。つまり、かつて流行したSARSとMARSウイルスのデータを元に研究・対策できるようになる、ということになります。

このように全く未知のウイルスではないことがわかっているので、何も遅れる心配などないのです。

どうしても心配だよ、という方は、恐らくツイッターや身近な人が発信していた情報を鵜呑みにしてしまっている方が多いんじゃないかと思います。なので、そういう人たちの情報には耳を傾けず、コロナウイルスを研究している専門家が発信する情報を信じた方が良いかと思います。少なくとも、周りの人たちよりも信頼できると思います。

治療薬はあるの?

一応新型コロナウイルスに有効的と言われている薬剤は2種類あります。

・カレトラ・・・抗HIV薬

・アビガン・・・抗インフルエンザウイルス薬

・オルベスコ・・・喘息治療薬

この内、オルベスコとカレトラは実際の医療現場でも使われていて、一定の効果を認めています。しかし、アビガンだけは国内で使われていません。というのも

「他の抗インフルエンザウイルス薬が無効または効果不十分な新型または再興型インフルエンザウイルス感染症が発生し、本剤を当該インフルエンザウイルスへの対策に使用すると国が判断した場合にのみ、患者への投与が検討される」

つまり使用するには国の許可が必要になるですね。アビガンは2014年に日本で承認された抗インフルエンザウイルス薬なのですが、動物実験をした際に、催奇形性(胎児に奇形が起こる危険性のこと)の可能性が指摘された経緯があるので、今まで使われてこなかったのです。そして現状のままでは恐らく使うことは無いようにも思えます。中国政府は、アビガンの有効性を発表しており、使うきマンマンな感じがプンプンしてきますが果たして・・?

恐らく日本国内における新型コロナウイルスの治療方針としての動きは

カレトラやオルベスコを中心に使い、それよりも治療効果の高い薬を開発していく

感じになるんじゃ無いかと勝手に思っております。

おわり

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