2021-09

日の暮れた大地

赤くはなく、黒くもない、 揺れた大地に根を張り、私は立った。 それとなく存在していたのが嘘のようだ。 私はこのとき、たしかに存在していた。 頭のずっと上を飛ぶ、鳥の声も聞こえず、風が谷を打つ音も聞こえない。...

いま、このときの風

包まれていて、あたしは自由に風を起こす。 動くほどに私は私を感じる。 そればかりか、空気さえ生きていることを感じる。 もうすぐ夜が明ける。 多くのみ虫の音に包まれてわたしは一人を感じる。 そし...

ひまわり

9月初旬にひまわりが笑った。 それは暗闇の中でこちらを向いて笑った。 哀しいのか、苦しいのか、どんな笑みなのかわからない。 それは確かに笑った。ただ一点を見つめて笑った。 僕も笑おう、暗闇の中、このひまわりのように...

青い家

落ちる夕日に何を思う。 黄昏、あなたはだれ? ベンチに座るあなたが愛おしい それが全ての偶然であった。 また落ち合おう、あの夕日と、 すべての無になった場所で、 人が取り残してくれた場所で、壮大な景色を...

非公開

どこに向かって咲く? ひまわりは夜に咲く 新しいものを見つけた。 それは雨の降りそうな空だ。 今はただ楽しい、今はただ楽しい そう思えるだけで僕は恵まれている。 今がただ楽しい、今がただ楽しい そ...

母は優しい、 母は理不尽だ、 母は強い、 母は弱い、 母はよく笑う、 母はすぐに泣く、 母は一番理解してくれていて、 母は何もわかってない 一番近くて一番遠い、愛も憎しみも入り混じったものが...

まったく

まったく、 まったくもって、不満だ まったく幸せだ。 まったく楽しくはない、 まったく、まったく。 言葉には不思議な力がある、 大きな変化が言葉から生まれる。 まったく、不安がない。 まった...

灯籠

呼吸の先には、緑がある。続く灯籠が私を出迎える。 混ざり合って黒になる。混沌とした闇が続いていく。 どうなるかはわからない、ただどうなりたいかは知っている。 オレンジは見守ってくれているのかもしれない。 左右に続く...
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