ZEH申請の流れから、ZEHに必要な家の性能・ZEHを確実に通すための方法についてご説明していこうと思います。
ちなみにZEHはゼッチと呼びます。
✅ゼッチの申請ってどうやるの。難しいのかな??
✅申請に必要な物って何があるの?申請すると絶対通る?通らない?
一条工務店:ZEH申請が通る確率は高い?低い?
一条工務店で建てた方は非常にラッキーです。
標準性能でZEH基準をクリアしているので枠さえ空いていれば99.9%の確率で問題なく申請が通ります。
100%でないのは、以前書類上のミスで通らなかった事案が一件あったためらしいです。。(注:ソースは一条工務店の営業マンより)
ZEH、ZEH+(プラス)の補助金

ZEH住宅は補助金の申請が可能です。
ZEH住宅で70万円、ZEHプラス住宅では115万円の補助金
一条工務店と他建築メーカーでは補助金の意味合いも大きく変わります。
他社でゼッチ住宅にする場合、オプションで設備や外皮性能をグレードアップさせなければなりません。
ということは、補助金以上の料金を支払わなくてはいけない可能性があり、そのオプション料金を回収するためにZEHの補助金を受け取る、となると本末転倒な感じがします。
それって得していると思いますか??
ZEH程度の性能は標準使用でクリアしているハウスメーカーに依頼することがベストな選択だと思います。
でも一条工務店では、標準でZEHプラス基準をクリアしているので余計にお金をかける必要がない分、丸々補助金を受け取れます。
ZEHは必ず通るものじゃ無い

結論から言ってしまうと、ZEHの申請をしても必ず通るわけではありません。
申請については
- 「一般公募」
- 「新たにZEH普及に取り組むZEHビルダー/プランナー向け公募」
2通りの公募方法があります。
一般公募は1次公募〜3次公募まであって、一般公募(1〜3次までの一般公募で)規模を超えた公募があった場合には、不備・不足のない申請書類を対象として抽選を行います。抽選結果は、1週間を目途に申請者(手続代行者がいる事業は手続代行者)に通知する決まりになっています。
三次公募までは予算額を超えた申請があった場合には、公募期間終了後に抽選にて申請受付者を決定します。四次公募は先着順に受付します。
https://sii.or.jp › moe_zeh31 › uploads › zeh31_pamphlet1
もし予算額を超えた申請があった場合は、抽選で決定されることになるので
あまりにも応募が多すぎた場合は、ZEH基準を満たす家を建てても抽選もれしてしまう可能性があります。
申請できるハウスメーカー

申請する住宅は「平成28年度 住宅・ビルの革新的省エネルギー技術導入促進事業費補助金(ネット・ゼロ・エネルギーハウス支援事業」(以下、H28ZEH支援事業という)でSIIに登録されたZEHビルダーが設計、建築または販売を行う住宅であること。
環境共創イニシアチブーホームページよりー
もう一つの、「新たにZEH普及に取り組むZEHビルダー/プランナー向け公募」というのは、今までZEHビルダーに登録したことがない工務店がZEH申請を受けるには、はじめにこの公募に申請する必要があります。なので少しばかり時間がかかります。
「そんなに時間をかけたくない!」という方は、環境共創イニシアチブ(SII)に登録されたZEHビルダーであるハウスメーカーや工務店と契約すると良いでしょう。
もしも、「自分が建築を依頼した会社がZEHに対応してるかわからない」という方は下記のサイトで検索してみることをオススメします。
『ZEHビルダー/プランナー 一覧検索』
https://sii.or.jp/zeh/builder/search?select=partial&library_name=&result_report=&evaluation_type=&mark_type=&house_type=&area=&x=104&y=15#search
申請方法
ZEH申請は、非常に簡単です。
なぜなら営業マンと建築メーカー側が行ってくれるからです(笑)
全てお任せしておけばOKです。。
ただし、基本的な注意点はあります。
ZEH申請は時間・期限との勝負です。書類には記載漏れや不備がないようにしましょう。
重要:ZEH申請を確実に通すための方法
- 申請を通すためには、書類の不備・不足はあってはならない。
- ZEH基準を満たすだけの断熱性能
- 再生可能エネルギーの導入(太陽光発電など)
- 省エネ設備の導入
- HEMSの導入
- 予定されている工期通りに家を建てる
ZEH申請は定員割れを起こしていれば上の6つを満たしていれば確実に通ると言われています。
ZEHへの1番の近道
大幅な断熱性能の向上
強化外皮基準(UA値)とは簡単に言ってしまうと断熱性能のことです。
UA値とは「どれくらい熱量が家の外に逃げやすいのか」をあらわします。ZEHではQ値よりもUA値を元に判断され、数値が「0.40〜0.60以下になっているか」が一つの目安です。
一般住宅であれば、地域ごとに決められた断熱性能を確保すればよかったのですが、ZEHでは地域に関わらず、以下の数値を達成することが決められています。
- ZEH → UA値0.40〜0.60以下
- ZEH+ → UA値0.30〜0.50以下
ZEHよりも更に上のZEH+(プラス)、ZEH+Rを目指すのであれば、この数値よりも低い数値が必要です。
地球にも財布にもやさしい住宅。我が家の光熱費も紹介
断熱性能をあげると家の省エネ化にもつながります。
ZEHの省エネ化は、そんじょそこらの省エネ化とは訳が違います。
少し大袈裟かもしれませんが、北海道に住むわたしの家の光熱費は、一番寒さの厳しい12〜2月でさえ、2万〜2万2千円ぐらいしかかかっていません。【注:一条工務店・ZEHプラス住宅・オール電化】
そもそもZEHというのは、地球という環境のことを考え、価値のある家を提供することが本来の目的です。
地球という大きな環境を守る住宅は「日本で一番性能が良い家でなければいけない」という見方もできます。なので「高効率な設備によって大幅な省エネルギー化を図る」というZEHの基本は、これからの新築住宅に求められる省エネとは訳が違います。
ZEHに必須な4つの設備
太陽光発電

ZEHの基準を満たすためのポイントは以下の4つ
①ZEHロードマップにおける「ZEHの定義」を満たしていること。
1)住宅の外皮性能は、地域区分ごとに定められた強化外皮基準(UA値)以上であること。
2)設計一次エネルギー消費量は、再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上削減されていること。
3)太陽光発電システム等の再生可能エネルギー・システムを導入すること。
売電を行う場合は余剰買取方式に限る。<全量買取方式は認めません>
4)設計一次エネルギー消費量は、再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上削減されていること。
つまりゼッチに求められていることとは、「家からの熱の逃げを減らし、エネルギーを使わない設備を使い、エネルギーを創る家」と言えます。
ZEHに対応した家づくりで最も重要なのが、再生可能エネルギーの導入です。
このエネルギーには、太陽光エネルギー、バイオマス、水力発電や風力発電、地熱発電などがあります。
このうち住宅に使える再生可能エネルギーの中でもっとも身近なのが太陽光発電です。
補足:太陽光発電の用途
✔︎発電により電力会社に売電する方法
✔︎自家消費分として使用する方法
主な用途はこの2つです。
自家消費分として使用する場合には、蓄電池があったほうが効率性が上がるのでオススメですが、2020年時点で新築住宅 or ZEH住宅を目指すのであれば、個人的には”まだ不要”だと思います。
なぜならFIT制度があるからです。
FIT制度というのは、「固定買取価格制度」のことで、太陽光発電システムを乗せた日から数えて、10年間は一定価格で電力会社が買い取ってくれるシステムのことです。
例えば、2019年10月に住み始めた方は、10年後の2029年10月までです。
売電価格は、契約した当時のままの価格で10年間買取してくれるので、自家消費分として使うよりも、売電した方がZEHの目指す『年間の光熱費をゼロに近づける』という目的を果たせるのです。
売電により毎月の光熱費を上回るだけの収入が得られれば当然ながら年間の収支はプラスになる可能性があるので、自家消費するよりも効率がいいのです。
省エネ性能バツグンの給湯器
日本では特に住宅分野でのCO2排出量が、1990年代と比較すると26.9%増と、見過せない問題になっています。エネルギー消費の割合として冷暖房に次いで多い給湯設備の多くがガスの燃焼によるものと無関係ではありません。給湯器には、排熱ロスを減らすことで効率的に省エネできるという特徴があります。そのため最近の省エネ給湯システムの多くが排熱を二次利用して、温水を効率的に作る仕組みを採用しています。従来のガス給湯器と比較すると平均で15%程度の省エネ効果が得られるようです。
ゼロエネ住宅の作り方
高効率の給湯器とは、「効率よくお湯を沸かす省エネ性能が高い給湯器」のことです。皆さんも一度は名前の聞いたことのある商品があるのも特徴の一つです。
- エネファーム
- エコジョーズ
- エコキュート
- エコウィル

それぞれにどういう特徴があって、結局一番ベストなのはどれなの?と思うかもしれません。そこで考えなくてはならないのが、どの特徴を一番に考えるか?これに尽きると思います。
価格が一番気になる人もいるでしょうし、どんなに高くても性能がよければ良い!と思う人もいるでしょう。それぞれのライフスタイルに合わせて選択するのがベストだと思います。

高効率なエアコンの導入
ZEH対応のエアコンは数多くあるので、希望するメーカー(三菱電機とか日立)がゼッチ対応しているのかをグーグルで検索してみてください。
色々な種類があって迷われるかと思いますが、省エネ性能には差がないので、それ以外の理由で選ぶといいと思いますよ。
一応対象のエアコンについて詳しく書いてあるサイトをご紹介しておきます。下記のリンクからどうぞ。

ちなみに私たちが導入したエアコンは、三菱電気のJXVシリーズ4019Sというタイプのエアコンです。詳しい性能や特徴については下記にリンクを参照ください。

HEMS(ヘムス)の導入
HEMSとは「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」の略です。 家庭で使うエネルギーを節約するための管理システムです。 家電や電気設備とつないで、電気やガスなどの使用量をモニター画面などで「見える化」したり、家電機器を「自動制御」したりします。
パナソニック
ZEHにした時点でHEMSは絶対導入しなければならないものです。
ヘムスのメリットを4つまとめてみました。
おわり。